
~戦前から愛される柳井いちごの歴史~
夢塩プロジェクトメンバー(以下、夢塩):本日はよろしくお願いいたします。
原農園 原さん(以下、原):お願いいたします。
夢塩:まず、柳井いちごの歴史についてお伺いしたいと思います。
原:はい、元々土地自体がいちごにとてもあっていたようですよ。
主に戦前からこの地でいちごの栽培が始まったと聞いています。当時いちごは、生計を立てやすいという理由で、多くの家庭が栽培していました。そういったことから名前が広まって、有名になったようですね。
夢塩:戦前からとなると、栽培の様子も今とは違っていたのでしょうか?
原:聞いた話によると、昔は竹でビニールハウスの骨組みを作っていたり、腰ほどの小さなハウスでいちごを覆って栽培していたりしたそうですよ。
夢塩:たくさんの工夫をしていちごを育ててきたんですね。

~収穫のタイミングで決まる!?いちごの甘さの秘密~
夢塩:柳井いちごの栽培や柳井いちごを育てる環境へのこだわりがありましたら、お話しいただけますか?
原:はい、私は特に収穫のタイミングにこだわっています。基本的にいちごは熟す少し前に収穫して出荷します。ですが、収穫した瞬間の味のまま赤くなるだけなので本来の甘さにはならないんです。そのためうちは熟しきるまで待って、甘くなったいちごだけを出荷しているんです。だからよくお客様にこのいちごは甘くておいしいと言っていただけます。
夢塩:柳井いちごを食べていただくお客様への、生産者からの願いなどもあればお願いいたします。
原:いちごを購入する際に是非、生産者の名前を見て買って欲しいですね。いちごは生産者によってもかなり味が変わってきます。ぜひ、いろんな農家さんのいちごを試してみて、自分の好きないちごを探してみてほしいと思います。

~簡単!いちごのおいしい食べ方~
夢塩:柳井いちごのおいしさの「特徴」や「おいしい食べ方」などありましたら是非教えていただきますか?
原:そうですね、ヘタがついていた方から食べることでしょうかね。いちごはヘタの付け根と先端で糖度が変わるので、ヘタ側から口に入れることで後から甘みが来るんですよ。
うちのいちごは練乳がいらないくらい甘いので、そのまま食べるのが一番おいしい食べ方だと思います。
夢塩:ヘタ側から食べるなんて意外ですね!考えたこともなかったです。今度からいちごを食べるときは意識して食べてみたいと思います!

~原さんってどんな人?~
夢塩:原さんの生い立ちや経歴、柳井いちごの生産に携わることになったきっかけなどについてもお聞かせください。
原:はい、私はもともと東京のサラリーマンでしたが、ワーキングホリデーで1年間ニュージーランドに行ってファームステイをしていました。その後、帰国してから地元、岩国の近くでゆっくりとした生活をしたいと思い、柳井でいちごの栽培を始めたんですよね。
夢塩:働く上でのやりがいなどあれば教えていただけますか。
原:やっぱり、いちごを食べたときの子どもたちの嬉しそうな顔ですかね。あの顔を見るといちごを作ってきてよかったなと思います。
夢塩:原さんが考える「今後の展望」があれば、ぜひご紹介くださいますか?
原:今後も様々な企業と協力して、例えばいちごを使った加工食品など、何か新しいものを作ってみたいと思っています。
~原さんが考える山口県と柳井市の魅力とは~
夢塩:山口県、そして柳井市の魅力について是非読者の皆様にお伝えしたいことがあれば教えてください。
原:柳井を含め、山口県はお互いの顔が見える付き合いができるところが、大きな魅力です。地域の人に限らず、政治といったあまり一般人が介入しないような所とも、距離が近いと感じます。このような、人との繋がりは、私たちに安心感を与えてくれていますね。
夢塩:なるほど、周囲との距離が近いことで得られる安心感は大きいですよね。
夢塩:本日はありがとうございました。
原さんの柳井いちごを紹介するためのインタビューではありましたが、これからの私たちにとってもためになるお話を伺うことができました。本日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

〜苺ジャム作りは、徳山友の会のみなさん〜
原農園さんの苺は「徳山友の会」の皆さんの手により、無添加の優しい苺ジャムに生まれ変わります。
The 瀬戸内のダイヤの柳井苺鹽飴は、そのいちごジャムを塩飴で包み込んだ、懐かしくやわらかな味の飴です。

〜「徳山友の会」とは〜
友の会は、1930年ジャーナリストで教育者の羽仁もと子を中心に「婦人之友」の読者によって生まれた団体です。日本各地から海外まで181友の会(約13,500人)が健全な家庭をつくり、社会の進歩に役立ちたいと、年代をこえて共に学び励み合っています。
「徳山友の会」は周南市、下松市、光市の会員が地域別に集まって最寄を作り、月1~2回の最寄会、月1回の全員の集まる例会、このほか生活勉強、家計勉強などの勉強会、友カフェとくやま(中学生までの子どもを持つ会員の集まり)、野の花グループ(高年の集まり)、日曜グループ、などの集りを開き、会員の勉強の機会としています。
よい交わりの中で、健全な家庭生活を励むとともに、それを周囲に働きかけたいと講習会や製作品セールなどを催して、私どもの望むよい社会の実現に努めています。

