
〜山口県で長い歴史を誇る蜂蜜屋〜
夢塩プロジェクトメンバー(以下、夢塩):本日はよろしくお願いします。
福光養蜂場 福光社長(以下、福光):お願いします。
夢塩:まず、福光養蜂場の蜂蜜の歴史について教えてください。
福光:戦後、祖父が戦争から帰ってきて、ミツバチを東京の方から仕入れて飼い始めたのが最初です。山口県内でも最初の辺に飼い始めたので、創業60年とかそんな感じになると思います。
夢塩:なぜ始めたかはご存じではないですか?
福光:祖父が亡くなってしまったので、その辺が全然わかんないんです。
夢塩:そうなんですね。ずっと山口県に住んでいたのに、歴史ある福光養蜂場さんのことを全く知りませんでした!

〜知っちょる?!蜂蜜の色と味の違い〜
夢塩:福光養蜂場ならではの蜂蜜の特徴はありますか?
福光:特定の花っていう形ではなくて、いつの時期でとれたかっていう形で蜂蜜を販売しています。6月には田布施町の指定の木「クロガネモチ」から綺麗な色の蜂蜜がとれます。
夢塩:時期によって蜂蜜の色とか違いますよね?
福光:はい。4月から5月の末までは、桜・菜の花・れんげから色が濃い蜂蜜がとれます。これが6月に入ると色が一気に薄くなるんです。黄金色みたいな。その主な蜜源がクロガネモチという赤い実がなる木ですね。
夢塩:それぞれ味の特徴はありますか?
福光:4月から5月にとれる蜂蜜は、華やかな感じで、これぞ蜂蜜の王道!って味がします。6月にとれる蜂蜜は、色がきれいであっさりしている感じだから、たくさん量を食べようと思ったら6月頃の蜂蜜が食べやすいですね。
夢塩:家に帰ったらうちにある蜂蜜がどんな色か見てみます。色を見ればいつ頃とれた蜂蜜か、蜜源は何かわかりますね。蜂蜜を食べるときに、それを考えながら食べるだけで少しワクワクします!
〜みんなも食べたくなる!おいしい蜂蜜の食べ方〜
夢塩:福光養蜂場の蜂蜜のおいしい食べ方などありましたら、ぜひ教えていただけますか?
福光:パンにつけるのが一番おいしい!でも、個人的にはアイスカフェオレ。蜂蜜を入れるのが私は好きです。
夢塩:おいしそう!!女子は大好きだと思います。
福光:絶対おいしいです。アイスじゃないとだめですよ。
夢塩:是非作り方を教えてください。
福光:事前にお湯で蜂蜜を溶かしておいて、そこに作ったコーヒーとか牛乳をどかどかと入れるんだよ。
夢塩:帰ったら早速やってみます。
福光:まあ、パンにつけるのもおいしいらしいですけど…知り合いはパンに蜂蜜とココナッツオイルをつけて食べるのがおいしいって言ってましたよ。
夢塩:ココナッツオイル?!意外です。日常的に食べる機会がないので食べてみたいです。

〜気になる健康への効果は?!〜
夢塩:蜂蜜を食べることでの健康への効果はありますか?
福光:吸収が早く、さまざまな栄養素がバランスよく含まれているため、健康にはとても良いと言われています。ただ、糖分の塊なので食べ過ぎるのはよくないですね。
夢塩:喉や肌にも良いってよく言いますよね。
福光:そうですね。最近、災害時の保存食にもいけるんじゃないかと思ってるんです。蜂蜜は、中身がほぼ糖分なので劣化しないんです。
〜冬場の蜂蜜のシャリシャリ、どうすれば…〜
夢塩:冬に置いていたらシャリシャリになるんですけど…
福光:白くなりますよね。私たちもとった蜂蜜はシャリシャリになってます。ブドウ糖が多いと結晶しやすいです。
夢塩:家で簡単に蜂蜜を元に戻す方法はありますか?
福光:一般の家庭で溶かすときは、お湯を沸かして沸騰したら火を止めて、そこに瓶ごと入れておけば30分ぐらいで元の綺麗な色に戻ります。蜂蜜ってすごい粘り気があるイメージでしょ?熱を入れると液体みたいにサラサラになります。
夢塩:そんなに!
福光:販売するのにもルールがあって、糖度78%以上のものでないと販売できないんです。
夢塩:糖度が低い蜂蜜は糖度が高い蜂蜜と比べてどんな感じなんですか?
福光:サラサラです。あと、置いておくと発酵するんでようお酒になります。
夢塩:蜂蜜酒ですか?
福光:そうそう。今流行ってますよね。
夢塩:糖度が低い蜂蜜がとれたらどうするんですか?
福光:蜂の餌にします。養蜂はカテゴリーが家畜になるんで、餌をあげないといけないんです。保健所検査や病気の検査とかもあります。
夢塩:福光養蜂場さんの蜂蜜は糖度が何%ぐらいなんですか?
福光:78から80の間ですね。高すぎると口当たりがすごく重くなるので、適正な糖度のラインの78%が丁度良いです。長い間、巣箱の中に入れとかないと糖度が上がらないので、どうしてもその間に花粉の香りが飛んで無くなってしまうんです。だから、いかに短い期間でとって保管するという技術が必要になってきますね。
夢塩:ありがとうございます。蜂蜜を採取するときにも職人技が必要になってくるんですね。

〜優しく暖かい生産者の皆さんの思い〜
夢塩:次に、蜂蜜の生産に携わっている方々はどのような人なのかお伺いしてもよろしいでしょうか?
福光:全部で3名になります。私が主でやっていて、蜂蜜を採取するときや蜂蜜の瓶詰めをするときは父と母に手伝ってもらっています。
夢塩:家族で経営しているんですね!では、蜂蜜に込める思いや蜂蜜を通してお客様にお伝えしたいことを教えてください。
福光:一生懸命とってるんで。もうそれだけです。蜂蜜もだんだん高価になってるんで、少しでも安く食べてもらっておいしいって言ってもらえればいいかなと思っています。
夢塩:今後の展望はありますか?
福光:私は、現状維持できればいいなと思っています。手広くやれば失敗するかもしれないので、コツコツ積み重ねて、いかに現状を維持するかっていうのを考えています。
〜福光さんが考える平生町の魅力とは?〜
夢塩:では最後に、平生町の魅力について教えてください。
福光:公害とか出すような大きい工場もないんで、自然は豊かではあります。でも、年々蜂蜜もとれる量が減っているので、山が荒廃してるんじゃないかと思います。
夢塩:豊かな自然を守っていかないと、美味しい蜂蜜を食べられなくなりますよね。私たちも蜂蜜が大好きなので、これからもずっと美味しい蜂蜜を食べるために環境への配慮をしてそして、毎日美味しい蜂蜜をいただこうと思います!
本日はありがとうございました。
